調理師に年齢制限ってある?30~60代から目指す調理師プロセス
30代から60代でも調理師免許の取得は可能?!
飲食業界で最も人気な資格といえば、調理師免許。
調理師免許の取得については、高校卒業後に専門学校に通って取得する方法が一般的ですが、
最近では30代から60代のミドル・シニア世代でも人気の資格です。
そもそも、調理師免許とは食に関する専門知識や調理技術を持つことを証明する国家資格であり、調理師試験の受験資格は、中学卒業以上の者(同等の学歴があること)、もしくは2年以上の調理実務経験があること、となるため、
中学校卒業以上の学歴があれば、誰でも調理師試験を受けることができるのです。
そのため、
・料理教室を開きたい
・料理研究家になりたい
・自分のお店を持ちたい
・飲食業界に転職したい など
ミドル・シニア世代でも夢を抱き、調理師免許を取得したいと思う人が多いようです。
もちろん、調理師免許を取得していなくても料理人として働いたり、独立・開業することは可能ですが、調理師免許を取得することで「調理師」と名乗ることができ、社会的地位が確立できます。就職や転職、待遇に有利になったりするだけでなく、料理教室を開く場合などや動画配信やレシピ公開などでも、信頼性を高く評価されることでしょう。
海外で働きたい…そのような夢も調理師免許を取得することで日本料理を提供するレストランや外交官公邸の料理人として叶うことができるかもしれません。
このようにどんなきっかけであれ、調理師免許取得を目指すことにより、食に関する正しい知識と技術を身につけることにより、趣味や教養の幅を広げ、生きがいづくりのきっかけになったりと様々なメリットがあります。
調理師免許取得のプロセス
調理師試験を受験するにあたり必要な学歴についてはお伝えした通りですが、調理師免許を取得する方法には
・各都道府県が指定している調理師養成施設を卒業する
・調理実務経験を積んだうえで調理師試験に合格する
の2種類があります。
1,調理師養成施設を卒業する
厚生労働大臣指定の調理師養成施設と呼ばれる調理師専門学校や調理科のある高等学校、短期大学、4年制大学などに通い、必要な単位を履修したうえで卒業時に調理師免許を取得することができます。
調理師試験を受けずに調理師免許を取得でき、1年制のコースであれば最短1年で取得可能。実務経験がない場合には専門学校などを通うとよいでしょう。
2,調理実務経験を積んだうえで調理師試験に合格する
調理師試験は調理業務に2年以上従事した人に受験資格が与えられます。各都道府県で毎年1回行われ、その試験に合格することで調理師免許を取得することができます。
正社員だけでなく、週4日以上かつ1日6時間以上の勤務をしているパートやアルバイトでも認められます。ただし、飲食店の営業事務や配達、食品製造や食肉処理などは、業務経験には含まれませんので注意が必要です。
試験科目は6科目(調理理論、食品衛生学、公衆衛生学、栄養学、食品学、食文化概論)、全60問。記述や実技はなく、4択のマークシート式。合格基準は全科目の合計得点が6割以上で原則合格になります。合格率は都道府県ごとに多少違いがありますが、6割~7割となっており、資格のうちではさほど難易度は高くない試験といえます。
60代の入学者も!専門学校で調理師免許取得を目指そう!
このように調理師免許取得には2つ方法がありますが、2年以上の実務経験がない場合には、調理師専門学校に通うことをおすすめします。
専門学校といえば、高校卒業したばかりの18歳の学生が多いイメージがありますが、当校の調理師科の入学者の割合は
新卒:既卒=6:4
というように社会人も多く、一般企業に就職した経験のある20代・30代はもとより、40代~60代の方の入学は多い時で30%ほどいらっしゃいます。また、調理未経験者の方が多く、営業職やSE、医療従事者など様々な職歴をお持ちの人が集まっています。
なお、若い世代の人たちの中に入ることに抵抗がある場合でも、目指すものが同じであれば自ずと仲間意識が芽生えるものです。世代により学ぶ意欲やモチベーション、課題に対する表現の仕方など異なりますので、
若い世代とコミュニケーションを図る 若い世代の考えを取り入れてみる など
調理師免許取得以外にも多くのこと学ぶことができるでしょう。
なお、調理師専門学校への入学を検討する場合は、実習授業の体験や学校見学などのオープンキャンパスに必ず参加しましょう。学校により設備や雰囲気、取得できる資格は異なりますし、就職サポートが充実している学校もあります。調理師免許取得以外にはどんな目的があるのかをを明確にして、ここで学びたい!と思うような学校を見つけるとよいでしょう。