入学後のオススメ勉強法は?調理技術を磨くにはどうすればいい?
卒業がゴールじゃない!入学後から取り組む調理スキルの向上プロセス
調理師専門学校を目指す学生さんの多くは、将来的に「食」に関する仕事に就きたかったり、飲食店経営を目指していたりと、社会に出ても「何らかの形で調理に携わりたい!」と考えている傾向にあります。調理師専門学校に入学する以上、調理師免許の取得はもちろんのこと
調理に関する技術や知識・栄養や衛生管理のプロ
として巣立っていくことになりますので、資格取得や卒業がゴールではなく、
卒業後、社会に出てからが本当のスタート
であるということは、改めて説明の余地はありません。
言うなれば、卒業がスタートラインだとすれば、専門学校在籍中はウォーミングアップであったり、本番前の準備段階だということを理解し、
入学後から積極的に「学び」を増やしていく必要
があります。つまり、学校卒業後は即戦力として、社会の一員となることができるかどうかは、在学中における勉強姿勢であったり、自主性であったり、技術や経験であったりと、学校で学ぶ知識や技術以上に、
自ら積極的に経験を増やして即戦力を目指す!
ということも必要なのです。
もちろん、就職先の各企業の多くは、新卒者に対して高いスキルや技術を求めている訳ではありませんし、社会に出てから「企業人とはどういうものか?」を学んでいくことになりますので、そこまで神経質にならなくても良い部分ではありますが、
技術や知識、経験はたくさんあっても邪魔にならない
という考え方を前提に、入学後も自ら進んで「学び」を増やすよう心がけることがとても大切なのです。今回の記事では、そんな社会に出て
即戦力として求められる人材になる
ための、入学後の勉強法や調理技術のスキルアップ方法をご紹介していきます。
「多摩調」含め、ようやく入学した調理師専門学校ですから、調理師としての知識が技術が身につくことはもちろんですが、ただ漠然と学校に通うのではなく、他の生徒さんとの差別化を図るべく、日々の予習・復習・反復練習が非常に重要となります。
この記事を参考に、社会の荒波に揉まれても大丈夫な強靭さと技術・知識を在学中に身に付けておきましょう!
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探求心と向上心~調理技術の向上は具体的な目標設定と自宅練習
調理師専門学校における「学び」の内容については、過去記事「▼どんなことを学ぶの?!技術から理論まで独立開業も見据えた授業内容あれこれ」でもご紹介しているように、食品衛生法規から調理理論、栄養学など、多彩なジャンルの座学のほか、和・洋・中を中心とした調理技術実習、レストラン実習、経営から原価計算に至るまで、
学習の範囲は非常に多岐に渡ります!
社会人を除いた専門学校生は、遊びたい年頃かもしれませんし、調理経験を増やすという観点から飲食店のアルバイトをする生徒さんも少なくありませんが、上記のとおり調理師免許取得においては
学習範囲が広く、正直「覚えることが多い」
ため、遊びやバイトの時間を取るためには、しっかりとスケジュールを立てて、計画的に物事を進めることがとても重要になります。ただ、スケジュールを立てて、計画通りに進行させることは、社会に出てからは必須スキルになるため、専門学校在籍中に
こうした認識やスキルを植え付けておく
ことで、社会に出てからの出遅れ感や違和感をなくすことができます。 専門学校で教わる調理理論などの座学は、料理好きであれば意外とすんなり頭に入るという生徒さんも少なくありませんが、暗記が苦手だという場合には、
「調理師試験対策アプリ」などでスキマ時間を活用
することがオススメ。
TikTokやYoutubeを見る時間があるなら、当然調理師試験対策アプリで勉強する時間もあるはずです。「スマホのホーム画面はすべて勉強アプリを置いて、SNSなどのアイコンはすべて2ページ目に移動した」という強い意志を表明する生徒さんもいるくらいですので、時間がうまく作れないという場合は
学習を私生活の習慣に溶け込ませる
という努力をしてみると良いでしょう。
一方、調理技術の向上においては、物理的にスマホ学習などができないことは言うまでもありませんので、
学校で習った内容を自宅などで再度反復練習する
というのが基本となります。
飲食店での調理バイトなどでは、空いた時間を活用して練習させてもらえるケースもあるかもしれませんが、調理技術においては「知っていることと慣れること」が重要で、情報を詰め込み過ぎたところで技術は身につきませんので、
たくさんの数をこなして慣れること
がとても重要になります。
技術の向上については、「とある方法によって短時間で効率的に上手くなる」ということはあり得ませんので、場数を踏むことが何よりの近道なのです。なお、一人暮らしで自宅のキッチンが狭いとか、調理器具がないとか、環境的な整備は金銭的な問題も出てきてしまいますので、必ずしも自宅練習が絶対ということも言いにくい部分ではありますが、
実習時にポイントや問題点をしっかりメモする
ことで、自分自身の課題や問題点が視覚化され、何を練習すれば良いかが繰り返し確認できるようになります。また、その課題や問題点をクリアしよう!という具体的な目標設定も立てられるので、原始的な方法かもしれませんが、小さな手帳に常にメモ書きをするようなクセをつけておくと良いでしょう。
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場数とスキルアップは比例する?実践経験を増やして自信を身に付けよう
調理師の勉強に限ったお話ではありませんが、「嫌になって辞めてしまう」までのプロセスの多くに、
自信を喪失する
というアクションがあります。
自信を失ってしまう背景には、勉強についていけない、練習してるのに技術が追い付かない、周りの生徒さんと比較して成績が劣るなど、さまざまな背景があるかと思いますが、一方で「自信を身に付けると楽しい」という表裏一体な側面もあるので、
自信が身につくほどやる気も出てスキルも上がる
ということが言え、その自信を身に付けるためには
練習と実践あるのみ!
例えば包丁の使い方ひとつにしても、「玉ねぎのスライス」を1個するのと、100個するのとでは、100個スライスする方がより薄くスライスできますし、「里芋の六方むき」にしても同様、多くの練習をすればするほど上手くなり、それが自信として身についてくるのです。このロジックは社会に出てからも同じで、入社数年で仕事に自信がつき、
20代後半くらいが一番仕事が楽しくなる
つまり、ある程度場数を踏むことで自信に満ちあふれ、やる気が向上して仕事の活躍の場が増えてくるわけです。もちろん、すべてが順風満帆で進むわけではなく、途中で何度か大きな失敗や挫折があるかもしれませんが、そうした困難を乗り越えることで、
人としてまたひとつ成長することになるのです。
調理師として社会に出るとしても、そこからがまた実践経験を増やすためのスタートではありますので、就職してから身に付ける技術や知識も多く存在します。学ぶ意欲と知識を吸収する能力を調理師専門学校で最大限伸ばし、
・時間の効率的な使い方
・具体的な課題や目標の立て方
・その目標に向けた行動のしかた
・自信の身に付け方
・モチベーションの維持のしかた
なども「学び」としては大切な内容となりますので、理論などの座学や調理実習だけに捉われず、社会に出てから必要となるスキルも、学習内容のひとつとして認識しておくと良いでしょう。調理技術の向上は意欲と比例することをお忘れなく!